パルティア・金のイヤリング 紀元前後2世紀 古代イランの王朝
シードビーズ 1800~1900年代初頭 ヴェネチア
ラピスラズリ 紀元前後
あこやケシパール(現行品)
K18チェーン 金具 ワイヤー
ビーズをアートに楽しむ情報満載マガジン「Bead Art」(年4回発行)
誌上ギャラリー掲載作品
タイトル 安息
「パルティア」を言葉の響きから、中国に人々が「安息」と呼んだとのこと。
そのパルティアで使われていた黄金のイヤリングを、トップにしました。
美しい金の色。細かな細工。
2000年の時を経てきたものとは、驚きです。
イヤリングでしたので、切れ目があります。
そのままでは、トップとして繋げません。
でも、加工をしてしまうのも嫌でした。
切れ目があっても落ちないよう、それ以上に太い輪で繋ぐことを選び 、ヴェネチアンビーズで輪を作りました。
このビーズの色、糸の色を選んだのは、イランのモザイクから。
モスクを彩る美しいタイルのが忘れられず、この色を選びました。
桃源郷のように美しかったと言われる古代都市。
この輪から、その風景を思い浮かべてもらえたらと思います。
トップの左右には、古代ラピスラズリとケシパール(現行品)を添え
少しボリュームのあるK18チェーンでつなぎました。
豊かな都に、ラピスラズリと真珠は黄金と共に運ばれていたことでしょう。
古代においても、現代においても、この組み合わせの美しさは変わりません。
東と西を結ぶ都、人と文化を結ぶ要の都市。
豊かな富は、人々に安息を与えたのでしょう。
そんな思いを重ねたネックレスです。
サイズ : 約57cm